わかりやすい近代西洋史:大航海時代

このページでわかること

 ・なぜ大航海時代が起きたのか

・なぜヨーロッパの世界進出は成功したのか

 

大航海時代はなぜ起こったか


15世紀終わりになるとヨーロッパはその領土拡張に限界を迎えていました。


東方ではロシアが巨大化しており、南方ではオスマン帝国がその脅威は日に日に増大させていました。

そうした中でスペインやポルトガル後にはイギリスやオランダは陸続きのヨーロッパではなく海の向こうの世界に目を向けていました。

 

豊かな国であるスペインやポルトガルは海の向こうにある新たな資源やカトリックの全世界への伝道のために積極的に航海への支援を行いました。

 

そしてヨーロッパは全世界から 新たな資源や技術を手に入れることになりました。 その一方でアメリカ大陸やアフリカ大陸、アジアにおける植民地化と侵略、 またヨーロッパ国内でも新たな資源による混乱を引き起こすことになりました。

 

なぜヨーロッパだけが大航海時代を迎えたのか


西ヨーロッパの国々、特にスペインやポルトガルが全世界に領土を持つことになったのには多くの技術的な背景がありました


一つは航海術の発達です。バイキングの時代から太陽や星座の位置を図り会場で自らの位置を測ることは可能でした。ポルトガルエンリケ航海王子はこの天文学的な位置の測定を天文学者、数学者の力を集結させ、表にしてまとめ、それぞれの船の情報を統合させました。

 

そのため、航海船は大西洋の広い海の中でも十分な情報量でおおよその自らの位置を知ることができました。また中国から伝わった羅針盤もこの位置測定に大きな影響を与えました。(ただしこの段階で、測定できたのは緯度だけで経度は1760年の航海用クロノメーターの開発まで不正確でした )


そして、これらの情報から海図を作成することができるようになり、これによって船は座礁の危険がある沿岸から離れて安全で高速で海を渡ることができるようになりました

 

もう一つは造船技術の革新です。

 

一つは、この時期から船に舵を取り付けるようになりこれによって操船が容易になりました


もう一つは船のマストを従来の1本から3本にしたことです。これによって船の巨大化が可能になり巨大化のためにより強固な構造が必要なりました。そしてより強固な構造のために竜骨の発達などの改善が取られる中で、大砲の反動に変えられる船が生まれました。この強固な構造とヨーロッパの大規模な冶金産業による火器の供給が組み合わさり、この時代でヨーロッパのみが船からの砲撃という圧倒的な海戦での優位を手に入れ世界を支配しました

 

まとめ


15世紀の終わりから西ヨーロッパの豊かな国々は新しい富と電動先を求めて後悔を進めた


ヨーロッパが急速に全世界に勢力を広げた背景には航海術や造船術の発達によって圧倒的な海軍力を持っていたことが背景にあった。